アジャイル開発とは?アジャイルのメリット・デメリットも詳しくご紹介!

 2021年01月07日

アジャイル開発とは?アジャイルのメリット・デメリットも詳しくご紹介!

システムやソフトウェアの開発手法は、従来ウォーターフォールモデルによる開発が主流でしたが、2000年代以降、新たな手法としてアジャイル開発が登場しました。

アジャイル開発の特徴は、これまでの開発手法と比較して、開発期間が大幅に短縮されることです。なぜ、アジャイル開発を活用すれば開発期間が短縮されるのでしょうか。

今回は、アジャイル開発の概要から特徴、具体的な手法やメリット・デメリットまでご紹介します。

 

①アジャイル開発とは?


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アジャイル(Agile)とは、直訳すると「素早い」「機敏な」「頭の回転が速い」という意味です。アジャイル開発は、システムやソフトウェア開発におけるプロジェクト開発手法のひとつで、大きな単位でシステムを区切ることなく、小単位で実装とテストを繰り返して開発を進めていきます。従来の開発手法に比べて開発期間が短縮されるため、アジャイル(素早い)と呼ばれています。

2001年に、当時軽量のソフトウェア開発を提唱していた17名の技術者やプログラマーが米国ユタ州に集まり、開発手法の重要な部分について統合することを議論しました。それをまとめたものが「アジャイルソフトウェア開発宣言」です。

アジャイルソフトウェア開発宣言は、ソフトウェア開発とそれに基づく12の原則を定義しており、2017年現在もアジャイル開発の公式文書として広く知られています。

従来のソフトウェア開発は、ウォーターフォールモデルによる開発が主流でした。ウォーターフォール開発は、最初に全体の機能設計・計画を決定し、この計画に従って開発・実装していく手法です。機械製造や造船業、ソフトウェア開発などさまざまな開発に応用できる手法として、広く活用されています。

 

②アジャイルにおける特徴

従来よりも開発期間の短縮が可能なアジャイル開発の流れについて、具体的にご紹介します


 

>より速いスピードでの提供 ~ 正味現在価値の視点

短サイクルの反復増加型開発により要望の高い機能が反復ごとにリリースされます。要望から提供までのスピードが速いため、利用したい機能をタイムリーに利用できます。

>要求の変化に柔軟な対応が可能 ~ 変動対応性の視点

反復ごとに開発対象の機能を決定します。確定していない要望や変更の可能性が高い機能は、次回以降の反復で開発するかどうかが決定されるため、要求の変化に柔軟に対応できます。また、不必要な機能をつくることもありません。

>品質と顧客満足度の向上 ~ リスク早期検知の視点

機能を一つ一つ順に利用可能な状態まで完成させます。要望の誤解、技術的な実現可能性や品質の検証が早期に実施されるため、故障も少なく満足度の高いソフトウェアが提供されます。

>開発者やチームの成長を促進 ~ 学習の視点

機能を一つ一つ開発することにより設計、実装、テストのサイクルを繰り返します。また実装専任やテスト専任などの役割分担がありません。多様な作業を何度も体験することができるため“多能工化”、“技術力向上”、“士気の向上”など「開発者の成長」を促すとともに、“プロセスの改善”、“マネジメント力の向上”など「チームの成長」を促します。

 

③アジャイル開発の手法

 アジャイル開発と一言でいっても、その中には多くの手法が存在します。ここでは、アジャイル開発における代表的な3つの手法を解説します。


>スクラム

スクラム開発は、アジャイル開発の中でも有名な手法で、開発を進めるためのフレームワークを指します。スクラムとはラグビーで肩を組んでチーム一丸となってぶつかり合うフォーメーションのことで、その名の通り、チーム間のコミュニケーションを重視している点が特徴です。

メンバーが自分たちで計画を立案し、イテレーションごとに開発の進行に問題がないか、制作物は正しい動きをしているのかを精査します。そのため、メンバー間でのコニュニケーションが重要で、コミュニケーションが不十分になると、イテレーションの制作物としてリリースができなかったり、リリースした機能が正常な動きをしなかったりするといった問題が生じる可能性があります。スクラムを組むように、チーム全員が協力して開発を進めることが大切です。

>エクストリーム.プログラミング(xp)

エクストリーム・プログラミング(Extreme Programming)はXPとも略され、事前に立てた計画よりも途中変更などの柔軟性を重視する手法です。

開発チームでは「コミュニケーション」「シンプル」「フィードバック」「勇気」の4つの価値を共有することを推進しており、中でも「勇気」は、開発途中の仕様変更や設計の変更に立ち向かう勇気を指しています。初期の計画よりも技術面を重視しているため、プログラマー中心の開発手法といえます。

>ユーザー機能駆動開発(FDD)

ユーザー機能駆動開発(Feature Driven Development)は、実際に動作するソフトウェアを適切な間隔で繰り返す手法で、顧客にとっての機能価値(feature)という観点で開発が進められているのが特徴です。

実際に動作する機能を開発するには、ユーザー側のビジネスの見える化を行います。そのため、事前にビジネスモデリングを実施する必要があります。

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④アジャイル開発のメリットとデメリット

システムやソフトウェアに合った開発手法を選ぶためには、それぞれの特性を理解することが大切です。メリットが多く見えるアジャイル開発ですが、デメリットも理解した上で適切な開発手法を選択することが必要です。


アジャイル開発とは? 特徴とメリット・デメリット、スクラムまで徹底解説 | モンスター・ラボ DXブログ

>メリット

アジャイル開発がどういったものか理解していただけたと思いますが、従来のシステム開発と比較して、具体的にどういったメリットがあるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

以下で、アジャイル開発の魅力的なメリットの代表例を3つご紹介していくので、システムやソフトウェア開発の手法を選ぶ際の参考にしてみてください。

メリット1:開発スピードが速い

アジャイル開発のメリットの1つ目が、圧倒的に開発スピードが速くなったことですシステム開発の工程が極力シンプルになったことにより、反復に重点を置いた開発が可能になりました。

モバイル系の分野など、仕様変更やトラブルの多い分野において、計画段階で具体的な仕様を決めないアジャイル開発は、相性抜群のシステム開発だと言えます。

メリット2:修正しやすい

アジャイル開発のメリットの2つ目が、短期間でのシステム修正がしやすくなったことです従来のシステム開発の場合、計画段階で具体的な設計を完了させていたため、途中でトラブルが起きてしまった時に、臨機応変な対応ができませんでした。

アジャイル開発の場合、「計画→設計→実装→テスト」の工程を繰り返し行うため、途中でトラブルが発生した場合にも修正しやすくなってします。

状況変化に柔軟に対応できる

アジャイル開発のメリットの3つ目は、状況変化に柔軟に対応できるようになったことです従来のシステム開発の場合、開発中に起きたトラブルに対応に難がありましたが、アジャイル開発の場合、状況変化に柔軟に対応することができます。

システム開発の工程でPDCAサイクルを回す速度が劇的に向上したため、仕様変更や機能に関するお客様の声を拾い上げることもできるので、顧客のニーズに応えることができます。

 

>デメリット

アジャイル開発には、従来のものにない魅力的なメリットが多数ありましたが、当然、どんなに優れたものにもデメリットが存在するものです。

メリットばかりに目がいってしまいがちですが、自身が開発したいシステムやソフトウェアに最適なのかどうか見極めてから選ばないと損をする可能性があります。

以下で、アジャイル開発のデメリットの代表例を3つご紹介しますので、システム開発を選ぶ際の参考にしてみてください。

デメリット1:方向性がブレやすい

アジャイル開発のデメリットの1つ目は、方向性がブレやすいことです。計画段階で具体的な仕様を決めて取りかからないため、顧客の声に対応し続けたりすることによって、当初、頭に描いていた方向性からブレやすいというデメリットがあります。

アジャイル開発のメリットでもあるテストとフィードバックを参考に改善したものが、最大のデメリットになってしまうことがあるということです。

全体のスケジュールが見えにくい

アジャイル開発のデメリットの1つ目は、全体的なスケジュールが見えにくいことです。アジャイル開発のメリットの細かい修正の繰り返しによって、最終的にどういう仕上がりになるのかわからなくなるというデメリットがあります。

次々と顧客のニーズに応えられるというメリットがあっても、顧客だけに気を取られていたら、まったく想像していなかったものが出来上がってしまう可能性もあるということです。

納期が遅れがち

アジャイル開発のデメリットの3つ目は、ビジネスにおいて一番大事な納期が遅れがちになってしまうことです。デザインや新機能の実装など、開発からリリースの工程を反復することによって、全体像がつかみにくくなってしまうことがあり、納期が遅れてしまう可能性があるというデメリットがあります。

計画段階で具体的な仕様が完成していた従来のシステムやソフトウェア開発だと起こりにくい事例だと言えます。

 

⑤アジャイル開発にも設計書などのドキュメントは必要?


Agile-wordcloud | Newspark

顧客とのコミュニケーションを重視するアジャイル開発では、要件定義書や設計書などのドキュメント類が不要と考えている人も多いようです。

アジャイル開発宣言の中に「包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを価値とする」という一文があるため、ドキュメントの制作は無駄な時間と考えてしまいがち。しかし、同時に「左記のことがらに価値があることを認めながらも、私たちは右記のことがらにより価値をおく」という一文があることを見逃してはいけません。

ドキュメントの価値自体は、アジャイル開発も認めているということはしっかりと理解しておきましょう。例えば、今開発中のプロダクトが一過性のものではない可能性があることも念頭に入れる必要があります。

リリース後に機能を追加しながら運用していく場合、別のチームに引き継ぎを行う必要が発生することもあるでしょう。そんなとき、何の資料も残っていなければ引き継ぎは困難なものになってしまいます。

 

⑥ アジャイル開発の成功事例を紹介


アジャイル開発手法の成功事例を紹介します。連邦捜査局(FBI)にて、3万人以上のFBI捜査官・アナリスト・管理職が利用する巨大システムの開発にアジャイル開発手法が用いられ、成功した事例があります。(引用元:公共部門におけるアジャイル導入: FBIとロッテルダム港の事例)

このプロジェクトは、採用されたウォーターフォール開発手法で、当初5年間、約500億円を費やしても完遂できない状況でした。

そこで、アジャイル開発のマネジメント経験のあるCIOとCTOを採用し、アジャイル開発手法に切り替えた結果、修正にかける工数を減らすことができ、たったの1年で、費用は約36億円でプロジェクトは完遂することができました。

 

⑦まとめ


アジャイル開発について解説してきましたがいかがでしたか?

従来のウォーターフォール開発と比べ、アジャイル開発には開発途中の仕様・要件の変更に柔軟に対応できるという長所があります。また、優先度の高いものから順に機能単位でイテレーション(スプリント)を繰り返すのでいち早くサービスインすることも可能。

上記のような特徴から、アジャイル開発はDX推進に最適な開発手法として注目を集めています。

アジャイル開発の中にも「スクラム」「エクストリーム・プログラミング」「ユーザー機能駆動開発」といった異なる手法があるので、まずはそれぞれの特徴を理解することから始めてみてください。

 

★アジャイル開発まとめ

・開発工程を機能単位の小さいサイクルで繰り返すのが最大の特徴

・開発途中もコミュニケーションを取りながらフィードバックを行うので、プロダクトの価値を最大化できる

・仕様変更に強く、サービスインまでにかかる時間を短縮できるのがメリット

・全体の進捗状況やスケジュールの把握が難しいのがデメリット

・アジャイル開発の中にも3種類の開発手法がある

・アジャイル開発でも最低限のドキュメント類は必要

 

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