海外FXはハイレバレッジだから危ないという話、聞いたことありませんか?

 

僕もFXをやり始める前にインターネットで情報収集したときは、そのような記事をたくさん見かけました。

しかし、結論からいうと、

 

海外FX業者はハイレバレッジの取引しかできないからリスクが大きいというのは、ただの虚像です。

 

かなり断言した言葉を使ったものだなと思ったかもしれませんが、実際そうです。

むしろ海外FX業者で運用した方がローリスク。

 

この記事では、海外FXはハイレバレッジだから危ないというまやかしについて、理由を詳しく説明します。

 

  • FXを始めようとしているけど、国内FX業者か海外FX業者どちらの口座を開くかを迷っている方
  • 国内FX業者で運用している方
  • レバレッジという言葉を投資で良く聞くけど、意味が分からない方

 

のお役に立てると思いますので、ぜひご覧ください。

 

海外FXはハイレバレッジだから危ないという虚像が広まった理由

「海外FXはハイレバレッジだから危ない!」という虚像が広まったのは、国内FX業者とそのアフィリエイターのプロパガンダによるものです。

別の記事でも後日取り上げますが、「海外FXは金融庁の登録業者じゃないから危険だ!」という虚像もそう。

 

一人一人が運用できる資産は限られているため、基本的にどの証券会社の口座から運用してもらうかは、パイの奪い合いになります。

だからこそ、国内FX業者やそのアフィリエイターは自分達のパイを増やすため、間接的に海外FX業者をディスるわけです。

 

ただし、彼らを擁護するとすれば、彼らは別に嘘をついているわけではありません。

 

なぜなら、彼らの理屈で言えば、「ハイレバレッジだから危ない」というのは正しいことになるからです。

次の節では、このことについて詳しく説明します。

 

海外FXはハイレバレッジだから危ないというのは本当なのか?

海外FXはハイレバレッジだから危ないというのは本当なのか?

 

この質問に対しては、僕は

 

  • 理屈としては「本当」という体で説明(プロパガンダ)することはできる。
  • しかし、実態としては違う。

 

    と答えます。

     

    まず、ハイレバレッジの方がローレバレッジよりも危ないという説明は、嘘ではありません。

     

    理屈としてはハイレバレッジの方が「危ない」という体で説明すると?

    ハイレバレッジとは、少額の証拠金で大きな取引ができる仕組み。

     

    例えば、100倍のレバレッジを使うと、たった1,000ドルの証拠金で100,000ドル相当の取引ができます。

    この仕組み自体は魅力的で、小さな資金でも大きな利益を狙えるというメリットがあります。

     

    しかし、同時にリスクも高まります。

    ハイレバレッジを活用することで、小さな値動きでも大きな利益を得ることができますが、その逆もまた真なります。

     

    値動きが不利になった場合、損失も大きく膨らむ可能性があります。

    実際には、証拠金以上の損失が発生することも珍しくありません。

     

    さらに、海外FX市場は24時間取引が行われているため、急激な相場変動が発生することもあります。

    こうした市場の変動に対しては、細心の注意を払う必要があります。

    ハイレバレッジはその変動を一気に利益に変えるチャンスもあれば、一瞬で損失を拡大させるリスクもあるのです。

     

    ハイレバレッジの取引は、確かに大きなリターンを期待できますが、同時に大きなリスクも伴います。

     

    したがって、ハイレバレッジでの取引は、初心者の方やリスクを冒すことに消極的な方にはあまりおすすめできません。

    十分な知識と経験を持っている上級者向けの取引方法といえるでしょう。

     

    実情としては「危なくない」理由

    どうです?

     

    これまでの説明を聞くとハイレバレッジの方が危ないのでは?」と思いますよね。

    しかも、この説明は嘘ではなく、全部本当のことです。

     

    しかし、ここに落とし穴があります。

     

    そう、上のような主張をする人達は、海外FX業者のほとんどで導入されているゼロカットシステムについて言及していません。

     

    ゼロカットシステムとは

    取引の強制ロスカットが遅れてしまい、取引口座の残高がマイナスとなってしまった場合にFX業者がそのマイナス残高を負担する仕組みで、ほとんどの海外FX業者で導入されています。

     

    FX業者では、口座残高がマイナスになることを防ぐため、証拠金が一定の水準以下になったら強制的にロスカットされるようになっています。

    しかし、相場が急変したときはシステムに負荷が集中しやすいので、たとえロスカットされる水準に達しても、実際にロスカットされるまでにタイムラグが生じる可能性があります。

     

    そうなると、「強制ロスカットされる証拠金の水準に達したときのレート」ではなく実際にロスカットされたときのレートで取引されるため、口座残高がマイナス(=実質的には借金)になることがありますが、ゼロカットシステムがあればこれを防いでくれます。

    FX業者がマイナス残高を負担することで、投資家はさらなる損失を回避することができるのです。

     

    どういう意味かというと、万が一ロスカットのタイミングが遅延して口座の残高がマイナスになってもその分はFX業者がチャラにしてくれますよ、ということ。

     

    ん?ということはハイレバレッジで運用するリスクがなくなるってこと?

    はい、そういうことです。

     

    正確に言うと、海外FXだろうと国内FXだろうと投資ですので。元本を全て失うリスクは確かにあります。

    しかし、元本を超える金額を失うことはない、ということです。

     

    ここで一度ハイレバレッジ取引とローレバレッジ取引のメリット・デメリットを整理してみましょう。

     

    ハイレバレッジ取引

    メリット

    • 少額の資金で大きな取引が可能になるため、小さな値幅でも相対的に大きな利益を狙うことができる

    デメリット

    • 値動きの予測が外れた場合、小さな値幅でも相対的でも大きな損失を被る可能性がある(元手が少ない場合は、簡単に残高がマイナスになってしまう)

     

    ローレバレッジ取引

    メリット

    • ハイレバレッジ取引に比べ、同じ通貨量の取引に要する資金が多いため、負けた場合でも損失は(運用資金に対する比率ベースでは)少なる

    デメリット

    • 値幅が大きくならない限り大きな利益を得られない
    • ハイレバレッジ取引に比べて資金の利用効率が低い

     

    海外FX業者ではゼロカットシステムが採用されていますので、ハイレバレッジ取引のデメリットである残高がマイナスになりやすいというリスクがなくなるのです。(元本が0になるリスクはあります)

     

    裏を返せば、ゼロカットシステムが導入されていない国内FX業者の方が、ロスカットのタイミングがシステム的に間に合わなくなって残高がマイナスになる可能性があるということ。

     

    そうすると、海外FX業者か国内FX業者のどちらが安全で運用効率が良いか、自明ですよね。

     

    当然、万が一の事態が起こっても残高がマイナスにはならず、少ないお金でたくさんの通貨量を運用できるハイレバレッジ取引の方に分が上がります。

     

    ゼロカットシステムがあればハイレバレッジの方がむしろ低リスク

    ここまでの説明を読むと、一つ疑問が出てくると思います。

     

    口座残高がマイナスにならないことは分かったけど、それでもハイレバレッジの方がリスクは大きいんじゃないの?

    国内FX業者やそのアフィリエイターの説明ロジックや「為替の小さな変動でも大きな損益が生じる」という説明だけを見ると、そう感じるのも分かります。

     

    しかし、ここで考えてみてください。

     

    今までは「小さな変動でも損益が大きく変わる」というように、変動幅→損益の大きさの順で見ていましたが、損益の大きさ→変動幅という見方に変えてみると、

     

    • 同じ金額の利益を得るためには、低レバレッジで運用する場合は資金をたくさん用意する必要があるが、高レバレッジの場合は資金が少なくて済む

     

    ということになります。

    例を挙げて深堀していきましょう。

     

    同じ利益を得るために必要なレバレッジごとの金額

    アメリカドルを1ロット10万通貨分取引するとして、現在のレートを1ドル150円とします。

     

    アメリカドルを10万通貨(10万ドル)保有し、ドル/円レートが1ドルあたり151円になると、

     

    • 10万ドル×151円/ドル-10万ドル×150円/ドル=10万円

     

    の利益になります。

     

    したがって、ドル/円レートが1円分変動することによって10万円の利益を得るためには、

     

    • レバレッジが1倍の場合:1,500万円
    • レバレッジが10倍の場合:150万円
    • レバレッジが100倍の場合:15万円

     

    と、レバレッジの倍率が増えるにつれて投資に必要な金額が減っていきます。

     

    ※FX業者や口座の種類によって1ロットの通貨量の定義は異なりますが、1ロット=10万通貨としているFX口座が比較的多いです。

     

    海外FX業者にはゼロカットシステムがあるので、元手の金額以上の損失が発生することはありません。

    したがって、投資に必要な金額が減るということは、それだけ証券口座に入金しないといけないお金が減るので、「最大でもこれだけ損する金額」も少なくなります。

     

    つまり、上の例でドル/円レート1円の変動につき10万円の利益を得るためには、レバレッジが10倍のときは最大で150万円のリスクを背負う必要があるものが、レバレッジが100倍になると最大で15万円のリスクで済みます。

     

    ゼロカットシステムにより、レバレッジが高ければそれだけ同じ利益を得るために必要な投資金額が減り、かつそれ以上の損失を負うことはないので、高レバレッジの方が逆にリスクが少なくなるというわけです。

     

    海外FXはハイレバレッジだから危ないということはないので運用してみよう

    以上説明したように、海外FXはハイレバレッジだから危ないということはありません。

     

    むしろ海外FX業者の方がゼロカットシステムもありますし、同じ金額の利益を得るために必要な投資金額も少なくて済みますので、国内FX業者よりも低リスクで運用できます。(国内FX業者のレバレッジは法律で最大25倍までに規制)

     

    ですので、僕は

     

    • FXの運用を始めようとしている方
    • FXのリスクを少なくしたい方
    • より大きな利益を稼げるようになりたい方

     

    には、海外FX業者をおすすめします。

     

    もちろん、国内FX業者が絶対にダメだと言っているわけではありません。

    国内FX業者での損益は分離課税になるので損失繰越ができる、同じ系列の銀行や他の金融商品と併用して運用すると優遇措置がある業者が多いなど、国内FXならではのメリットもあります。

     

    しかし、僕から言わせると国内FXのこれらのメリットはおまけに過ぎません。

     

    どうせ同じFXで運用するなら、リスクが少なくてたくさん稼げる可能性のある方でやった方が絶対に良いです。

     

    ということで、FXを始めるなら僕は断然海外FX業者をおすすめします。

     

    とはいっても、これだけでは具体的にどこの証券会社でどうやって運用すれば良いか分からない方も多いと思います。

     

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