サイトやブログで記事を作成したときは、サーチコンソールでインデックスリクエストを送るとGoogleに早くインデックスされます。
僕も記事を追加するときはサーチコンソールからインデックスリクエストを手動で送っているのですが、リクエストを送信してから何日経っても「検出 - インデックス未登録」の状態になったままの記事が2つほどありました。
その後に作成した記事はリクエストしてから半日程度でインデックスされたにもかかわらずです。
サーチコンソールの説明では、Googleのインデックスに登録されるまでの期間は数時間程度~1ヵ月弱と大きな幅があるとされていますし、数日程度ならもう少し気長に待てば良いと感じる方も多いと思いますが、やはりできるだけ早めにインデックスされるに越したことはありません。
数日間右往左往しましたが、昨日になってようやく是正できましたので、Googleサーチコンソールで「検出 - インデックス未登録」のままになっているときの対策について、自分への備忘も兼ねて記載します。
この記事の目次
記事が「検出 - インデックス未登録」になる理由
Googleサーチコンソールの説明によると、「検出 - インデックス未登録」とは、
- GoogleがウェブページのURL自体を認識しているものの、そのページの中身が実際に確認されていない(クロールされていない)状態
を指します。
Googleがウェブページをインデックスに登録するプロセスとしては、
- URLの検出
- URLのクロール
- インデックス登録
の3つのステップがありますが、「検出 - インデックス未登録」は1.のURL検出だけが終わっている段階です。
「検出 - インデックス未登録」の状態では、Googleの検索結果に表示されないため、コンテンツを作成した労力が無駄になってしまう可能性がありますし、アクセスが得られないデメリットもあるため、適切に対処する必要があります。
また、Googleサーチコンソールのインデックスカバレッジレポートを見ていると、「クロール済み - インデックス未登録」というフレーズも表示されることがありますが、こちらは上記2.のクロールまでが完了している状態です。
「検出 - インデックス未登録」との違いは、「クロール済み - インデックス未登録」の状態ではクロールは行われたものの、まだインデックスに登録されていない状態を指します。
これらの状態はインデックスに登録されていないという点では共通していますが、対処方法は異なりますので、今回の記事では「検出 - インデックス未登録」に絞って取り上げますが、そもそもなぜ「検出 – インデックス未登録」という状態が発生するのか。
原因としては、大きく分けて以下の4つがあります。
1. サイト全体の評価が低い場合
新しくドメインを取得したばかりのウェブサイトは、Googleからの評価が低い傾向にあります。
そのため、クロールされる頻度も低く、インデックスされるスピードが遅くなることがあります。
つまり、サイト全体の評価が低いためにクロールの優先順位が低いということです。
2. 重要なページと認識されていない場合
Googleは、重要と認識されていないページをクロールせず、「検出 – インデックス未登録」にする場合があります。
例えば、ディレクトリ(階層)が深いページやアクセスの少ないページ、リンクされていないページなどが重要と認識されない場合があります。
また、リンクされていない孤立したページも「検出 – インデックス未登録」になるリスクが比較的高いです。
3. 質の低いコンテンツである場合
Googleは、質の低いコンテンツを含むページを「検出 – インデックス未登録」と判断することがあります。
例えば、重複コンテンツやスパム的な内容が含まれている、信頼性の低い情報があるなどが該当します。
4. 過負荷の状態である場合
サイトが過負荷になっている場合も、クロールが見送られて「検出 – インデックス未登録」の状態になります。
具体的には、過剰なアクセスやサーバのパフォーマンスの問題によって、クロールやインデックス作業が遅延されることがあるようです。
この4つがクロールされない原因とされていますが、Googleサーチコンソールの説明によると、ページをクロールするためのリソースは限られており、最近はクロール数が減少しているとのこと。
Googleはウェブサイトの品質に基準を設けており、その基準を満たさないウェブサイトはインデックス登録されない可能性があります。
ジョン・ミューラー氏によれば、ウェブサイト全体の品質がインデックス登録されない原因になることもあるとのことです。
記事が「検出 - インデックス未登録」になったときの4つの対策
「検出 - インデックス未登録」の状態でインデックス登録されない場合の対処方法として、以下の4つの方法があります。
1. インデックス登録のリクエスト
Googleに手動でインデックス登録のリクエストを送ることで、Googleによるクロールの優先順位を上げることができます。
手順としては、Googleサーチコンソールにログインし、「URL検査」にインデックスされていないURLを入力して送信すると、インデックスをリクエストすることができます。
ただし、一度リクエストを送った後は何度再リクエストしても優先順位は変わらないようです。
僕のケースでは何回リクエストを送っても状態が変わらなかったのですが、対策としてはまずはインデックス登録をリクエストすることから始まります。
2. 内部リンクの見直し
ウェブサイト内の内部リンク構造を最適化することで、Googleが重要なページを効果的にクロールできるようにします。
特に、ディレクトリが深いページはサイト設計に問題がある可能性があり、構成を再確認し、必要に応じて見直した方が良いでしょう。
また、孤立しているページについてはサイト内の他のページと適切にリンクさせることで、他のページと同じように「重要なページ」として認識される可能性があります。
3. コンテンツの質の見直し
重複コンテンツやスパム的な内容が含まれていないか、信頼性の低い情報が入っていないかを再確認します。
別の記事や書籍から文章を引用する場合は、引用タグを使うなど、引用していることがGoogleに分かるようにしましょう。
4. サイトの負荷を軽くする
個人ブログではそれほど心配しなくても大丈夫ですが、サイトのコンテンツが重すぎて負荷がかかりやすくなっているとクロールされづらくなります。
1つのページにあらゆるコンテンツを詰め込んだり、動画などの大容量のメディアを多用している場合は、ページの分散や容量が小さいファイル形式への圧縮など、サイトの負荷を軽くすることを心がけましょう。
「検出 - インデックス未登録」の対策をしても記事がクロールされない場合は?
ここまで「検出 - インデックス未登録」になったときの教科書的な対策について解説しましたが、それでもクロールされないことはよくあります。
Googleで検索しても長らく「検出 - インデックス未登録」の状態になっていて悩んでいる方の書き込みを見かけますし、僕の今回のケースもそうでした。
サーチコンソールで何度インデックスリクエストを送っても、インデックスどころかクロールすらされなかったのです。
では、対策をしても是正されない場合はどうしたら良いのかといいますと、できることは2つあります。
1つ目は、Googleがクロールしてくれるまで数日~数週間程度待ってみることです。
Googleによると、クロールまでの期間には大きく幅があるとのことですので、急ぎでなければクロールされるまで待っても良いと思います。
しかし、ブログをやっている方の多くはそうは思いませんよね?
手間暇かけて記事を作っている以上、少しでも早く多くの人の目に触れてもらいたいものです。
時間をかけて作った記事が数日経過しても検索エンジンに認識されない。
どうしようかな、せっかく記事を書いたのにGoogleからアクセスしてもらえる機会がないなんてもどかしいな、と思っていた僕が考えついたのは、いったん公開したページを削除して、同じ内容のページを新しく作り直すことでした。
どうせ原因がよく分からないなら、一層のこと新しくページを作ってインデックスリクエストを送れば、Google側もフレッシュな状態で新しいページの存在を認識しやすくなる可能性あるのでは?と思いました。
そこで、以下の手順を実施しました。
- 「検出 - インデックス未登録」となっていた元のWordPressページを下書き状態に戻す
- WordPressで全く同じ文面の記事を新しく作成し、元の記事とは別のURLに設定して公開する
- Googleサーチコンソールで新しいURLに対して再度インデックスリクエストを送る
そして数時間後...
小さなことですが、数日間悩んでいたことが解決したのでめちゃくちゃうれしかったですw
ブロガーにとって、自分が作った記事が検索エンジンでヒットしないことは致命的。
「検出 - インデックス未登録」の状態に長らく留まっていると焦りますが、ページを作り直し、URLを変更することで解消することができる場合があります。
試してみる価値はあるので、新しく作成した記事にインデックスリクエストを送っても「検出 - インデックス未登録」の状態のままになっている方は、ぜひ新しくページを作り直してみることをおすすめします。