
こんにちは、湯川唯人です。
この記事では、クロスグループが運営する、山口孝志氏及び李明浩氏が仕掛け人となる須藤一寿氏によるFX自動売買案件「億の継承」について取り上げます。
億の継承が投資詐欺ではないかどうか、稼げるのかどうか、内容、評判、口コミを検証してみました。
山口孝志氏及び李明浩氏による億の継承では、ほったらかしで33億円や0から自動で24億円を稼ぐことも可能という大がかりなキャッチフレーズを掲げています。

今回の案件の実態は高額なFX自動売買ツール(EA)です。
もちろん、費用が高額だからといって一律におすすめしないということではありません。
- コンテンツ内容が実用的で稼げる
- サポート期間が無制限
- 稼ぐまでの工程の一部代行など優れたサービスがある
といったように安価な案件にはない大きなメリットがあるなら、たとえ費用が100万円以上でも参加するのはアリです。
ただし、自動売買ツールに関しては数十万円もかけて購入する必要は全くなく、実績のある稼ぎやすい無料のツールを使った方が絶対に効率的です。
- 山口孝志氏及び李明浩氏の億の継承の内容が気になる方
- 山口孝志氏及び李明浩氏の億の継承がおすすめできない理由を知りたい方
- 稼げない副業の事例を学ぶことで副業案件の良し悪しを自分で見分けられるようになりたい方
は、ぜひ引き続きお読みください。
当サイトでは、巷にある副業案件や投資案件などを様々な角度から検証し、多くの人が被害に遭わないようにするため、随時記事を更新しています。 もし気になる副業・投資案件がある場合、お気軽にご連絡いただければ、調査した上でご報告いたします。 気になる副業案件があるので検証してほしい方、おすすめの副業を教えてほしい方はこちら↓へどうぞ。
この記事の目次
億の継承(李明浩)は投資詐欺で怪しい自動売買ツールか?内容について
冒頭で触れた通り、山口孝志氏及び李明浩氏による億の継承は、高額の自動売買ツール(EA)になります。
億の継承を運営している企業は株式会社Logical Forexで、クロスグループに所属しています。
多くの人がご存知かもしれませんが、クロスグループは高額なFX商材や自動売買ツールを販売しており、残念なことにその評判が著しくありません。
誤解のないように断っておきますが、株式会社Asset Cubeやクロスリテイリング株式会社を「詐欺」とする人もいます。
しかし、クロスグループ自体や提供する商品は投資詐欺ではありません。
自動売買ツールとしての商品は正規に存在し、法律に則ってサービスを提供しているので、違法でもなんでもありません。
ただし、クロスグループが販売している商品が本当に儲かるものであったのか、そう思う人はほとんどいないでしょう。
クロスグループは、販売ページや広告動画で魅力的にたくさんの利益を得られるかのような甘言を並べ、さまざまなFX商材や自動売買ツールを販売していますが、今回の億の継承も同じ手法です。
億の継承の予告ページでは、例えば「誰もが年収3億円」や「完全自動で33億」といったキャッチコピーを目にすると、気になって中身を確認してしまいたくなるでしょうね。
クロスリテイリング株式会社やそのグループ企業はこれまで数多くのFX商材をリリースしてきましたが、ほとんどが「稼げない」「宣伝が誇大」などの批判で満ちています。
では、この案件についてもっと詳しく見ていきましょう。
億の継承に登録するとどうなるか
億の継承についての正式な案内は7月10日(水)に行われますが、億の継承に登録するとどうなるかを検証してみました。
公式LINEに登録すると、「山口孝志【億の継承】1」という名前のアカウントが追加され、自動あいさつメッセージに専用ページの案内があります。
その専用ページにアクセスすると、「予告」というタイトルのページに遷移します。
今後予告動画や解説動画が何回かに分けて配信され、最終回の動画で参加方法が告知されます。
そして最終回の動画公開後、販売ページが所定の日時に公開される流れです。
今までの同類の商材の価格から推測すると、価格は税込327,800円(税抜298,000円)になると予想されています。
案内ページでは「登録は無料です」と謳っており、興味を引きつけつつ最終的には有料商材の購入を促す流れが多いです。
高額商材ではこのように情報を少しずつ小出しして最後に販売価格を案内する販売手法が一般的で、マーケティング用語ではプロダクトローンチといいます。

億の継承で本当に33億稼げるのか?
おそらく皆様が最も気になるのはこの部分でしょう。
「億の継承」の案内ページを読み進めると、驚くべき数字が並んでいます。
- 完全ほったらかしで33億
- 一撃で2432万、1875万、1722万といった巨額の利益を何度も獲得
- 10万円からの運用でも10年間で24億

これらの数字はとても華やかですが、これらには大きな秘密が隠されています。
僕なら「ああ、またこの手法か」と一目で気づくことができるのですが、この数字たちは実は過去の為替データから計算されたシミュレーションの結果に過ぎないのです。
投資の分野では、このようなシミュレーションを「バックテスト」と言いますが、バックテストはすでに起こった過去のデータを使っています。
つまり、ツールのプログラムを微調整することで、都合の良い結果を演出することが可能なのです。
もちろん、過去の良い結果が将来も同じように続くとは限りません。
市場は変動するので、過去と同じ状況が再びやってくる可能性は低いと言ってもいいでしょう。
そのため、いくらシミュレーション上で「一度の取引で約2432万」とか「10年間で10万を24億に増やした」といった素晴らしい実績を残しても、将来同じような結果が期待できるという保証はまったくありません。
自動取引ツールの質を判断する際に最も参考になる情報の1つは、実際に運用を開始してからの結果(フォワードテスト)です。
バックテストのデータも全く参考にならないわけではありませんが、バックテストの結果だけに惑わされないように注意する必要があります。

高価な投資商品の販売者の多くは、「嘘や詐欺にならない範囲」で販売者側にとって都合の良い数値だけを公開していることが多く、販売ページに掲載されている情報の信頼性を見極めることは非常に困難です。
魅力的な話や甘いフレーズが目に入ると、ついつい参加したくなってしまうものですが、販売ページで提示されている情報だけを鵜呑みにしないよう慎重になりましょう。
そして必要に応じて、
- その案件で提供されている手法やツールのデメリット
- 案内ページでは公開されていない実績
についても確認することで、本当にその案件に参加すべきかどうかをじっくり検討することが重要です。

億の継承が良い自動売買ツールならそもそも高額で売る必要はない
先に述べた通り、自動売買ツール(EA)を利用したいならわざわざ高価なものを買う必要はありません。
実際、優れた性能を持つ無料のEAがいくつも存在するので、高額EAの購入代金を運用資金に回した方が絶対に得です。
FXの自動売買ツールのカラクリを解説したページでも触れていますが、そもそも「稼げる良い自動売買ツール」なら高額で売る必要は全くないのです。
なぜなら、自動売買ツールを利用してもらうだけで、販売者もIB報酬(FXブローカーから支払われるアフィリエイト的な報酬)を受け取ることができるからです。
そのため、信頼できる自動売買ツールの開発者は、多くのユーザーに長期間利用してもらうために質の高いツールを作ろうと努力します。
僕がこのFX鬼の手という案件を見て感じたのは、この案件はユーザーに長く使ってもらうことによるIB報酬ではなく販売代金で収益を上げようとしているということです。
ビジネスの観点から見て、数十万円で自動売買ツールを売る必要はないのに、それをあえて行うことは、IB報酬よりも販売代金に焦点を当てていることを示しています。
その結果、「必ずしも長期的に運用してもらわなくても問題ない」という考え方から、「リスク管理の部分はそれほど重視していなくても構わない」という方向に向かい、
- バックテスト(過去の為替データに基づくシミュレーション)で良い結果を残すことだけを重視
- 収益性に偏重してリスク管理に弱い
といった「稼げない自動売買ツール」である可能性が高まるということです。
億の継承の仕掛け人「山口孝志」と「李明浩」について
続いて、億の継承の仕掛け人である山口孝志氏と李明浩氏について見ていきます。
山口孝志氏はクロスグループの創立者で、経歴は下記となります。
- 1971年新潟県生まれで、本記事作成日時点で53歳
- 大学時代にはバックパック1つで放浪の旅を経験し、卒業後は地元の地方公務員として勤務
- 2009年7月にクロスリテイリング株式会社を設立、その後、投資教育の専門会社を次々と設立し事業拡大、FX-Jinという名称で様々な投資商材を販売
- 海外不動産業や飲食業、観光業、そして広告業など、多岐にわたる企業の経営に携わる
山口孝志氏はFX商品を提供するクロスグループの親会社「クロスリテイリング株式会社」の創業者で、2015年3月に脱税容疑で東京地検から在宅起訴されています。
架空の外注費を計上することで、約4900万円もの法人税を脱税した疑いがかけられ、この事件は、新聞やテレビニュースでも大々的に報道されました。
それ以降、目立った問題はありませんが、同氏が創業したクロスリテイリング株式会社及びクロスグループに対する評判は必ずしも芳しくない状況が長らく続いています。
続いて、予告動画によると李明浩(リミンハウ)氏は
- 山口孝志氏をミリオネアにした立役者の1人
- 日本と香港の血を受け継ぐ敏腕投資家
- 10年間身を隠してきたものの、山口孝志氏の要請で表に姿を現した
とのことですが、李明浩やリミンハウという名前で検索したところ何も出てきませんでした。
クロスグループではデータの捏造や役者を使った架空人物の演出などの投資詐欺まがいの手口は一切使っていないはずですが、現時点では同氏の実績を示す客観的な情報はなく、信憑性という観点で不安な材料になることは否めません。
以上、現時点で分かる李明浩氏についての情報を調査しましたが、今後新たな情報入り次第追記していきます。
億の継承の運営会社「株式会社Logical Forex」について
商材の信頼性を確認するためには、販売者が信頼できるかどうかも重要です。
そこで、億の継承の運営会社「株式会社Logical Forex」について見ていきます。
登録ページの下部からアクセスできる特定商取引法に基づく表記(特商法表記)によると、同社の概要は下記の通りとなっています。
販売業者 | 株式会社Logical Forex |
運営責任者 | 工藤総一郎 |
所在地 | 東京都墨田区錦糸一丁目2番1号 |
電話番号 | 03-6240-4430 |
株式会社Logical Forexが属するクロスグループは、これまでにさまざまな製品を発売してきました。
しかし、その製品に対する評判は芳しくなく、「稼げない」「高額で割に合わない」「詐欺的な印象」といった批判的な意見が多数寄せられています。
特に、クロスグループの創業者が提供したPFPC(プラチナファンドパーフェクトコピー)というコンテンツについては、訴訟が起こされ、集団訴訟も募集されている状況です。
(参考:https://enjin-classaction.com/project/detail/?projectId=1049567825&p=1)
これらの事実を踏まえると、この企業の信頼性に疑問が残ります。
確かにクロスグループは投資顧問として登録されており、業界では一定の地位を築いています。
ただし、その登録があったとしても、それだけで同社の商品が信頼できるものとは限りません。
つまり、クロスグループは一定の規模や実績はあるものの、それが必ずしも顧客にとって有益な商品を提供しているとは言えないということです。
実はこの記事を執筆している僕自身も、詐欺まがいの副業案件に騙されて失敗したことがあります。 そのときは悔しさのあまり手のひらが出血するほど爪を食い込ませてしまい、本当にむなしく感じました。 だからこそ、僕と同じように騙される人を一人でも減らしたいと思っています。 また、僕は胸を張って語れる壮絶な過去や輝かしい逆転ストーリーを持っていませんが、平凡に育ったからこそ悩むような、今となってはくだらないコンプレックスを長年持っていました。 について、プロフィールに書いていますので、よろしければご覧ください。
億の継承(李明浩)は投資詐欺で怪しい自動売買ツールかどうか口コミと評判を検証
山口孝志氏及び李明浩氏による億の継承は投資詐欺かどうか、怪しいかどうかなど、他の人はどのような意見を持っているのか、口コミと評判を見ていきます。
まず、GoogleとSNSで口コミを調べてみましたが、現時点では口コミは1件もありませんでした。
億の継承の正式案内は7月10日ですので、おそらくそれ以降にならないと口コミは出てこないと思います。
続いて、億の継承の評判について調べたところ、この記事を執筆している7月2日の昼間時点では億の継承を個別で取り上げている記事はありませんでした。
以上、口コミと評判という切り口で山口孝志氏及び李明浩氏による億の継承について検証したところ、評価するための情報がなかったため、今後新しい情報が入り次第追記していきます。
億の継承(李明浩)は投資詐欺ではないが高額で割に合わない:当サイトの結論
山口孝志氏及び李明浩氏による億の継承は、投資詐欺ではありませんが、高額のため残念ながらおすすめできない投資案件です。
確かに、高価なEA(自動売買ツール)には性能の良いものが存在するかもしれませんが、高額なツールを買うのであれば、性能の高い無料のEAに資金を投入した方が効率的です。
今後も、同様のクロスグループや他社による似たような案件が続々と登場するでしょう。
EAは利益を保証できない投資商品であり、その運用結果に責任はユーザー自身にあります。
そのため、高額なツールを購入して大損しても、販売者に責任を求めることは難しく、販売者はわずかなロジックの変更や案件名、担当者名の変更だけで簡単に再販できます。
結果、購入者はツール代金と運用資金の両方を失ってしまうはめになるのです。
億の継承は投資詐欺ではなく、ツールが提供されないわけではありませんが、自己判断で購入する際には注意が必要です。
わざわざ高価なツールを購入しなくても、当サイトでご照会しているような無料のEAで十分運用できることを考えると、この案件は割高です。
以上の理由から、当サイトでは「おすすめしない」という結論に至ります。
世の中には甘い誘惑に満ちた案件がたくさん存在しますが、販売ページや紹介ページを冷静に分析すれば疑問点が見つけられます。
非現実的な甘言に惑わされずに、無駄なお金と時間を費やさないように注意してくださいね。

億の継承(李明浩)は投資詐欺ではないが稼げないならおすすめの自動売買ツールは?
山口孝志氏及び李明浩氏が仕掛け人となる億の継承を購入するべきではないことは分かったけど、自動売買ツール(EA)に興味はあるという方へ。
Google検索やSNS、YouTubeを見ると数えきれないほどの投資案件が紹介されていますよね。 投資には興味あるものの、何をやれば良いか悩む方も多いと思います。 また、中には投資詐欺や、詐欺とまでは言わないものの悪質な案件が多数紛れ込んでいます。 このような案件を選んでしまうと資産を減らすだけでので、本当に稼げるまともな案件を選ぶことが大事です。 インターネット上でもしばしば話題になるのは、自動売買ツール(EA)です。 自動売買ツール(EA)は、良いツールを選んで上手いこと使いこなせれば稼ぐことは可能です。 ただし、通常の自動売買ツール(EA)には1つ大きな欠点があります。 それは、相場の急変に伴う影響を受けやすいということ。 たとえ今までは勝てていたとしても、為替レートが急激に変化することで一気に大損してしまうリスクがあるのです。 爆益の自動売買ツール(EA)で最初の数か月は順調に稼げていたものの、ある日急激な円安になって運用資金とこれまで稼いだ利益を全て溶かしてしまったというのはよくある話です。 その欠点を克服したのが、2025年中にリリース予定のHFT(高頻度取引)システムという投資案件です。 HFTは高頻度取引という意味で、1日30分程度の短時間のみ、人力や通常の自動売買ツール(EA)には実現不可能な超高速で取引を行って利益を獲得します。 もちろん、HFTシステムも「投資」ですのでリスクはゼロではありません。 しかし、HFTシステムは1日30分程度しか稼働しないため、1日24時間稼働することが前提の他の自動売買ツール(EA)に比べると、相場の変動による影響ははるかに少なくて済みます。 つまり、急に大損したり証拠金が枯渇して強制ロスカットされる可能性がかなり低くなるということです。 HFTシステムは2025年中にリリースされる予定となっていますが、システムに負荷がかかることを避けるため、人数限定の参加となる見通しと聞いています。 自動売買ツール(EA)よりも堅実に運用できるHFTシステムの情報をいち早く入手したい方は、ぜひ僕のLINEに登録して最新情報をお待ちください。